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導が起こるのを防止するためには、油層厚は少なくとも3mm以上必要であるとされている1)。油層厚が1〜2mm程度に減少すると、燃焼反応は急激に途絶するといわれている。また、油の中の水分割合が大きい場合は、連続燃焼の維持に必要な臨界油層厚は、さらに数ミリ大きくなるとしている。
本調査研究で実施したムース化油の焼却試験においても、燃焼開始前の初期油層厚を20〜30mmに設定し、消炎した際の油層厚を調査したところ、2.6mm程度となっていることを確認している。また、燃焼後期において、耐火オイルフェンスを使用して残油を引き寄せ、油層厚を厚くすることによって燃焼を継続させ、残渣を減らす工夫が可能であることも確認している。
(4)燃焼の制御
焼却処理において、処理薬剤を散布した油面の火炎が散布していない部分へ燃え移るかどうかは、処理作業の安全性にもかかわる問題であり、処理薬剤の散布面積を変えて実施した燃焼実験で調査した結果、次の知見を得ることができた。
・処理薬剤を散布した油面に点火すると、火炎は処理薬剤を散布した部分令面に燃え移ったのち一時的に燃焼面積は拡大するが、最終的には、処理薬剤を散布した部分しか燃焼しないことを確認した。
燃焼面積が一時的に処理薬剤散布面積以上に拡大したのは、油水分離した表層の油分の一部が、処理薬剤を散布していない部分にまで拡大したことによるものと考えられる。
(5)消泡剤の効果
ムース化油の燃焼を阻害する気泡の対策として、消泡剤を添加したケースと添加しないケースの小規模焼却試験を同時に行い、その効果について調査した。(写真8〜10参照)
消泡剤をムース化汕量に対して3%添加して行った焼却試験においては、次のような結果が観察されている。
?消泡剤の添加によって、気泡の発生が抑制されるような効果は認められ

 

 

 

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